『ゼロの焦点』

fai22009-11-05

試写会@エルガーラにて。

松本清張氏の名作の映画化。
清張氏の作品を初めて読んだ時は、まだ子供だったのであまりよく分からなかった。少し成長して読んだ時には、難しいと思いながらも世の中を垣間見た気持ちだった。すっかり大人になってから読んだ時は、本当にスゴイ、とても面白い!と全集を読んだ。最近、福岡に来てからまた数度目かで読み返している作品もある。映像化されたものも映画といい、テレビドラマといい、数限りなく観たと思う。だけど、飽きない。すでに昭和の時代も遠く、清張氏の作品も古典となってきた感もあるが、それでもやはり見てしまう。
時代の背景は違えど、そこに生きた人間の業のようなものは今も伝わってくる。
また、当代の三女優が共演しているのもいい。
お嬢さん声の広末涼子、泣きの木村多恵、そして、中谷美紀。男性には怪優という言葉があるが、美紀さんにはまさにその迫力あり。この間はすごい迫力の白洲正子さんだったし、今も『仁』でおいらんを張っているが、今回の彼女もはたまた凄い。はっきり言って、他、かすみました(笑)
サスペンスが好きな方は、ぜひ楽しんでください。

http://www.zero-focus.jp/index.html