アレックス・フォン(方力申)でした

fai22009-09-03


なんて愚かな間違いをしていたのでしょう。
8月30日のブログに、珍蔵版DVDに付いていたおまけのライターの種類について記した際、出演もしていないニコラス・ツェーなどと書いてしまいました。DVDのBOXの小さなシールを見たとき、何の疑いもなくニコラスだと思ったのでした。それ、大きな間違いです。先ほど、訂正しましたが、アレックス・フォン(方力申)でした。失礼いたしました。
『金銭帝国』、大変面白かったです。アレックスも頑張っていました。なのに、ニコラスと間違ってごめんね。おわびに特別に、お写真を ↑ 「ボク、水泳王子」


1970年代の香港、英国統治の下、警察署は汚職にまみれていた。中国人の総探長Lak哥(家輝さん飾)を中心に、火麒麟(黄秋生)、豬油「米羔](王晶)、陳細九(陳奕迅)らも汚職警官である。彼らの横行や警察のあまりの腐敗ぶりに、ついに香港総督府は廉政公署(ICAC)を設置し、厳しく汚職を取締り始める。その立ち上げに登場するのが、厳国梁(林保怡/ラム・ボーイー)。また、真面目な大学生だった韓志邦(方力申)は、かつて汚職警官たちによってあらぬ罪で酷い仕打ちを受け、いつか必ず彼らの腐敗を断じたいと決し、おりしものICACの人材募集を見て、入署する。正義感と勇敢な態度で、Lak哥たちに立ち向かう廉政公署であったが、数々の卑怯な反抗にあい、人員はみるみる減っていく。そこで、厳Sirは、Lak哥に自分の女(孟瑤)を寝取られた上、疎まれて水警送りになっていた火麒麟(黄秋生)を、ICACにスカウトする。Lak哥たちのやり口を熟知した火麒麟の指揮のもと、志邦たちは汚職警官をどんどん摘発していくのだが、またそこには悲劇も待っていた・・・

汚職警官とICACの壮絶な戦いが大変見ごたえある。しかも、警察官側の人間たちが、まるでヤクザたちのように憎憎しい上、それぞれのキャラが立っていてとても面白い。王晶監督が自ら演じている、調子がいい豬油[米羔]という役もなかなか出色。警官の中では一番柔和な世話役陳細九を演じるイーソン・チェン、彼は他の仲間の浮気相手を次々におしつけられて妻が9人もいるのだが、こういうのも黒幣っぽい(笑)。しかも、この物語で女人がらみのエピソードは、ほぼ一手にイーソンが引き受けているので(笑)、なんか、彼が、男前な錯覚に落ちてしまった・・・(爆)あ、確かに彼はこの映画の中で、ICACのメンバーを除いたら、一番いいやつなんだけど。
香港の女優さんは鮑起靜(パウ・ヘイチン)や『天使の眼、野獣の街 /跟蹤』の徐子珊(ケイト・チョイ)が出演。大陸女優の劉洋と孟瑶はとても綺麗でセクシー、存在感もあってすごくよかった。さすがバリウォン、相変わらず女の好みが一緒で嬉しい。

映画は最後までへんなひねりもなく、気持ちよく見られるなかなかの佳作だった。

この映画の家輝さんは、警察の偉いさんの役なんだけど、『黒社会』の大Dとかぶるのは私だけ・・・?
天明が最初と最後のシーンで登場するのも個人的に嬉しかった。
林保怡はカッコよすぎ。ますます好きになりそうで、ちょっとやばい(笑)
DVDにはロケ現場でのインタビューや、編集でカットされたシーンもいくつか収録されていて、これも大変見ごたえあり、わざわざイエスアジアで買ったかいもありました。