『ファン・ジニ』

  チニ、ただいま20話まで看了。友人が衛星劇場で録画したビデオを4話ごとに送ってくれるのだが、どうやら放送は完結したらしい。ラストの巻が届くのを待つばかり。
  中盤、話の筋が、芸の道より恋の道に迷うチニになっていたので、少々呆れて、芸の道はどうなることかと思っていたが、10話からは話の本筋がめっきり芸妓の道へと照準を定めてきたので、なかなか絢爛で風趣な芸妓の世界を堪能できた。しかし、また、思わぬ展開で、18話ではついに、鶴の舞のお師匠さん、ペンムが・・・。この回は何度見ても、涙があふれて止まらない。『チャングムの誓い』のハンサングンさまとの別れの回も泣きに泣いたものだったが、師匠と弟子のドラマというのはけっこうツボだ。(『篤姫』もまさにそうですね。師匠幾島と才能有る若き姫。)これぞと見込んだ弟子の芸や才を伸ばしていくために、厳しく、優しく、時には憎まれながらも、本当の母以上の理解者となり、弟子を見守り育む。そして、素晴らしい師匠は必ず弟子からも学ぶこと多い。芸を極めるものが互いに研鑽し合い、そしてまた新たな奥義が生まれる。白舞(ペンム)やメヒャンのためにも、早くチニが新たな鶴の舞を完成することを願いながら、続巻を想像しています。あと残すところ4話でこの甘美な時間も終わってしまうのね・・・。久々に余韻を味わえるドラマなので残念です。しかも、もっかこの友人としかチニ話ができないというのに、彼女は全話見てしまっているから、私が彼女と同じステージに到達するまで、お互い電話で話すのも会うのも自粛せざるを得ない情況です。どうせ話すと二人の話題はチニ話を避けては通れないから、下手に今会話をするのはかなりヤバイのです。うう、苦しい。