『チーム・バチスタの栄光』

  ハードカバーの時から、いつも書店の店頭に平積みにされているのを横目で見ては、医療ものは未知な単語が多そうで(しかも横文字やカタカナが多そうで)敬遠していた『チーム・バチスタの栄光』。グレースさんに会った時、本当に面白い!と絶賛していたので、さっそく文庫を買って読み始めたら、いやあ、まっこと面白かったです!!危惧していたカタカナの用語も時に気にならないくらい、ストーリーに引き込まれた。なにより、語り口が軽妙で、全ての登場人物のキャラが生き生きと鮮明に描かれている。(まるでキャラクター小説なぐらい完全にキャラ立ちしている!)特に主人公の田口公平と白鳥圭輔のコンビのやりとりが最高で、『相棒』じゃないけど、探偵推理小説の王道のホームズとワトソンの役割分担というか、配置も絶妙。事件の犯人はかなり想像通りの展開ではあったが、登場人物がいろいろトラップをかけてくれるので、ミステリーとしてもドキドキ、ワクワクしながら楽しめた。映画もまだわずかに上映している映画館もあるようだが、そちらでは主人公の田口は公子という女性に変えられていて、竹内結子が演じているようだ。実写版で不定愁訴外来の医師、田口公平と厚生労働省大臣官房秘書課付技官、白鳥圭輔のやりとりも見てみたいものだ。

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