『夕凪の街 桜の国』
私にとっても8月6日は夏の暦の中でも特別な日である。まず日本人として忘れられない記憶である広島原爆投下の日。物心がついた頃からずっと、毎年夏休みが始まる頃には必ず広島に落とされた原爆について、学校の先生や親や新聞やテレビなどでその話を見聞きした。原爆は長崎にも投下されたが、私は広島と瀬戸内海をはさんだ近県で育ったためか、どうしても広島の印象が大きい。そして、今から10年ほど前、広島市に2年半住んだ時に、心底、ヒロシマを実感した。私はその思いを言葉にできないが、この『夕凪の街 桜の国』という映画が全てを語ってくれている。麻生久美子が演じた皆実の言葉を思い出すと、今も胸とまぶたが熱くなる・・・。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2004/10/12
- メディア: コミック
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