「寝ずの番」

 マキノ雅彦津川雅彦)監督。
 落語家師匠の通夜に集まった弟子たち、在りし日の師匠を懐かしみ、よもやま話のあれこれ、そして兄弟子の寝ずの番の夜にも・・・。中島らもの原作ですね。
 出演者のほとんどが噺家さん役のせいか落語を見たような感じ。基本的に単純な下ネタや色話中心だけど、芸達者な出演者、そしてさすが艶事にかけては帝王学さえも持っていそうな津川雅彦のメガホンだけあって、しみじみと、爽快な見心地でした。なかでも、冨士純子のお姐さんぶりが、先の「フラガール」の炭にまみれたおばさんとはまたうって変わって美しくて、本当に同一人物とは・・・さすが名女優。岸部一徳も再度登場(笑)。