『黒社會2 以和為貴』

fai22006-08-24

『黒社會2 以和為貴』DVDをやっとゆっくり見ることができた。一度見終わって思わず2回見た。す、すご・・(汗。。)前作(というか前編かな)より明快で濃縮されたザッツ・マフィア・フィロソフィーって感じ。どちらが良かったかとか好きかというのはまあ置いといて、今回は、黒社會集団「和聯勝」の最高権力者をめぐって、サイモン・ヤム(任達華)演じる樂少とルイス・クー(古天樂)演じるJimmy仔が抗争に突入する。以下あらすじですが、完全にネタバレしていますので、これから映画を見る人は気をつけてください。おどろおどろしいノワールが嫌いで、多分映画も見ない友人のために内容を書きおくので。
 で、映画の感想は、武哥で最高にいい味を出していたマーク・チェン迷のdreydreyさんのおもいのタネのコメントのとこに書きおかせていただきました。人様のところに失礼な話ですが、dreydreyさん、マークの名演に免じてお許しくだされ。

 
 大Dを自らの手で亡き者にして「和聯勝」の代表の地位を手にした樂少だったが、すでに任期の2年近くが経ち、新しい代表を選ぶ時期が近づいてきた。樂少は自分の地位にまだまだ未練があり再選を目論んでいるが、長老たちは世代交代を望んでいる。樂少と義理の杯を交わした和聯勝のメンバーたち(張家輝・林家棟・林雪ら)も虎視眈々と次の頭領の地位を狙っている。そんな不穏な空気の中、一人Jimmy仔は、色情DVD等の販売で成した財を元手に力のある後見人を後ろ盾に、大陸での事業拡大とビジネスの成功の実現を熱望している。また愛する妻に生まれ来る子供たちは医者や法律家にしたいと語り、成功者としての未来を夢見ていた。ところが、ある事件により中国省公安当局から中国国内へは観光で来るならいいがビジネスは厳禁との通告を受ける。同じ黒社會集団「新記」の許という男は国内で手広くビジネスを展開しているのになぜ自分はいけないのだ?と省公安の石幹部につめよるJimmy仔に「お前は和聯勝でなんぼのもんや?許は新記の代表人やけんのー」と石幹部。「なら、わしも和聯勝の代表人になったろーやないけ!」と、これにてJimmy仔が龍頭棍(和聯勝の頭領の象徴)争奪戦の台風の目となることに。訒老(王天林)はじめ長老たちはJimmy仔のビジネスセンスと財力を評価し次の後継者に適任と言い始めるが、樂少は譲れない。[辛力辛]事人選挙に参加の意思を見せるJimmy仔に対して、樂少は前編でも見せた笑顔の下の凶暴さをだんだんむき出しにして阻害しはじめる。Jimmy仔も、樂少が後見人の郭を拉致するにいたって、ついにぶっキレて、おどろおどろしい抗争の嵐が和聯勝を舞台に吹きすさぶことになる。樂少によって命が狙われていることを感じたJimmy仔は金で雇った武哥(マーク・チェン)を用心棒兼片腕として身近に置く。また金にものを言わせて樂少の側近たちをも自分の配下に収めようとしたが、なかなか頑強な彼らの拒絶を前に、クールなJimmy仔も野望を果たすために人道さえも顧みない非情の極致をむき出しにし、ついに樂少の側近たちもその狂気に恐れをなし服従を誓う。一方、樂少もじゃまになった訒大老を片付け、自分の次の後継者の地位をちらつかせて飛機(ニック・チョウ)にJimmy仔の暗殺を依頼する。しかし飛機の行動は武哥によって阻止され、飛機自身Jimmy仔の言葉に樂少に命を預ける覚悟が鈍る。樂少には中学生の息子がいたが、前編で大Dを殺した自分の父親の姿を目撃してしまった彼は父親に怯え抜いていた。気の弱い彼は、古惑仔まがいの学生に目をつけられ、古惑仔のアニキの仲間になれば守ってもらえるから、とみかじめ料まがいの金を要求されていた。ずっと息子の様子が気になっていた樂少はその現場を押さえ、息子を家に連れ戻そうとするが、父を恐れる息子は彼から逃走する。息子を追って追って追い疲れた時、樂少はいまやJimmy仔の手下となった側近たちの手にかかる。林家棟や林雪たち扮するメンバーも、樂少が郭後見人を棺おけに拉致した事件の関わりで警察に追われる立場となり、跡目争いの嵐もここにきて沈静化する。和聯勝では大老たちが集まり、満場一致のもとに後継者としてJimmy仔が選ばれた。
自分の最大の目的を果たしたJimmy仔、中国でのビジネスの着手に意気揚々と石幹部に会うが、そこで知ったのは暗黒世界よりも更なる覇権が自分の夢の前に横たわっていることであった。