カサノバ

 ラッセ・ハルストレム監督、ヒース・レジャー主演の『カサノバ』を見た。
 期待通り、映像は美しく物語も面白かった。
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 スウェーデン出身のラッセ・ハルストレム監督の『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』『シッピング・ニュース』などはどれも見た後かなり余韻が残り、しばらくその映像の世界から離開できなくなった今でも心に残る作品。『ショコラ』も最高に素敵な映画だった。
 そして今回の『カサノバ』。ヴェネチアでオールロケというだけあって、その映像は目に焼きつく壮麗な美しさ。舞台美術はもちろん、カーニバルなどは絢爛、夜の海を行く帆船、夜空に気球が舞い上がる映像などは息を呑むほど神秘的だった。すべての色彩が、ヴェネチア!なのだ。
 物語はモダンで、ユーモアにあふれていた。最初のうちは、え?ここは笑っていいよね?とかちょっと遠慮気味に見ていたのだけど、だんだん出演者全員が見せるコミカルな演技に慣らされてきて、後半の展開には大いに胸がすく思いだった。可愛い娘さんたちがフェンシングで戦うシーンも痛快だった。
 スター俳優は『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャー。『ブローク・・・』の時とはまた一味違うヒース、甘く逞しい稀代の色男ぶりで、客席を楽しませてくれた。レナ・オリンジェレミー・アイアンズら共演者の演技もいい。

 余談だが、一緒に見に行った友人が、ヒース・レジャー城咲仁のように見えた、と言った。そうかな・・・、ちょっと目が顔の中心にあるとことか似てるのかな(笑)?きっとカサノバの女性を理解し愛する姿勢が、元ホストの城咲仁さんと共通するのでしょうね。で、あとで、チラシ見たら、有名人のコメントとしてきっちり城咲仁さんのもあったので笑った。
 パンフレッドにあの夜の気球のシーンの写真があったら買おうと思ったのだが残念ながらそれはなかった。あのシーンは本当に素晴らしかった。もう一度見たい。・・・ってっか、まじ、ヴェネチア行きた〜い!ますます募るイタリアへの思い。この映画もまた私にとって“プレリュード トゥ イタリア”になりそうだわ。