フカキョン最高!@「下妻物語」

この数日こもっている間にたまっていた雑誌をめくりまくり、未見だった映画のDVDを見まくった。公開中見逃した「血と骨」、よかったけれど、重かったーー。なんとなく暴力的な煽情感を受け、見た後かなり暗鬱な気持ちになった。「パッチギ!」も同じ朝鮮から来た人たちが多く登場する話であるが、こちらはもっと明るくとても面白かった。「イムジン川」はじめ、加藤和彦の懐かしいフォークソングがすごく効果的。

 予想以上にとても面白かったのは「イン・ザ・プール」と「下妻物語」。「イン・ザ・プール」の松尾スズキとオダジョーの掛け合いに噴出しっぱなしだった。「下妻物語」はもう深田恭子が最高!ベリ〜はまり役!茨城県の下妻の田園風景の中をぶりぶりロリータ・ファッションでまるでロココのお姫様のような姿で歩くフカキョンはこの世のものとは思えない最強のコミックキャラ。私はぶっ飛び喝采、ものすごく楽しませてもらった。桃子(フカキョン)と親友になるヤンキーのイチゴ(土屋アンナ)も可愛い。原作はロリータファッションのカリスマ嶽本野ばらさま。この映画が今回のおこもり期間に見た中では一番元気になる映画だったかも。

 あと、香港映画「千杯不酔」も面白かった。爾冬陞(イー・タンシン)監督、楊千[女華](ミリアム・ヨン)、呉彦祖 ( ダニエル・ウー )、方中信(アレックス・フォン)主演。フォンさんの喜劇役者ぶりに大感動。この方「中環のリチャード・ギア」などと異名をとるほど、香港俳優らしくない瀟洒な方ですが、今後はぜひバリバリビューな喜劇をお願いしたい。ご自分ではどう思っているか知りませんが、九兄キャラ、すごくよかった〜。女実業家を演じた大陸女優の胡静も憎まれ役を美しく演じていてすてきだった。 爾冬陞(イー・タンシン)映画のお約束、錢嘉樂(チン・ガーロ)はもちろん登場、王合喜(ケン・ウォン)もかっこよかった!

 「千杯不酔」はラブコメで、物語の中のダニエルはフランス帰りでフレンチの店を香港でオープンさせようとするのだが、折りしも夕べ日テレの「アンテナ22」で南青山にフランスの三つ星シェフ、ピエール・ガニエール氏が店をオープンするまでのドキュメントが放送された。美味しいもの好き、ブランド好き、セレブ好きな日本人にはきっとこのお店「ピエール・ガニエール・ア・東京」も話題を呼ぶにちがいない。お値段的にも庶民の私などにはとてもふだん感覚では行けないのだが、「キッチンのピカソ」と噂に聞くピエール・ガニエール氏の独特な食の世界を一度鑑賞&堪能してみたいものだなあ。