「神話」

　そういえば、「神話」に関して触れていなかったなあ。
　ジャッキーの前作「香港国際警察」がかなりしっぽりと好かったので、今回の「神話」もかなり期待して見たのだけど、ひとことで言うと、おっさん、色ボケかい？ってな印象さえ受けるほど、ジャッキーとキム女子の二人世界映画でした。世界中のプロモにも二人でずっとラブラブしながら回ってた印象が強かったせいなのか、映画の中でも悲劇的な二人にもかかわらず、必要以上に甘ったるーいムード全開。ジャッキーとキムさんだけずっとラブラブしていて、家輝さん演じるウイリアムとの友情はどうなったんかいっ？？ってな展開で、ラストもなんだか申しわけ程度にとってつけていて、「香港国際警察」のような当たり前だけどジーンと来るクササさえもない。お金をかけた戦いのシーンやセットもなんだかもったいないほどのトホホさ･･･。インドでのシーンはなかなか躍動感がありよかったが、それもほとんどインド人の艶っぽい女優さんの功績によるものかも。
　家輝さんはもともとジャッキー活劇で活躍できるほどにはアクションの達人ではないが、今回の映画がマッタリしているのは、彼のせいではないはず。もちろんジャッキーのせいでもない。やはり物語に無理があるし、単純すぎる。そしてキムさんは美しいけれど、表情も動きも単調で大画面での迫力に欠ける。まあ、お姫様の役なのでしょうがないのかもしれないけれど、でも、お姫様にもアクションつけてきたジャッキー映画なのに･･･。チョン･ジヒョン嬢を迎えてビシン、バシンやってほしかった。また、ここで比べてもあまり意味はないけれど、「七剣･セブンソード」のドニー様との愛に苦しんでいたあの韓流女優さんはとても美しかったし、あのエピソードのほうがまだ印象深く、切なさ感もストイック感もあったような。
　でも、まあ全体的には面白かったです。（こんなに文句つけておいて･･･汗。）学者の家輝さんの演技すごくよかったし、可愛かった。なにより、成龍と家輝さんの共演の絵に感動〜！そうだよね、香港映画ファンがこの二人の共演映画にケチつけるなんて有るまじき行為だよね。全削除しよう･･･と思ったけどココまで一気に書いちゃったので、残しておくことにします。