書簡文学

fai22005-11-07

 昨今はEメイル主流の世の中ではありますが、こういう時代だからこそ、やはり手書きのお手紙というのはまた格別な趣のあるものです。文通だけで心が通じ合う事だってないとは限りません。 私も手紙が好きです。手紙をまとめた本を読むのも好き。書簡文学の傑作ナンバー1は「あしながおじさん」ですね。宮本輝の「錦繍」も印象深かったです。往年の作家の愛の書簡集とかも興味深く読みます。そして本だけでなく映画にもなった書簡集の名作は、ニューヨークで暮らす女流作家へレーヌとロンドンの古書店の主人フランクとの文通での交流を描いた「チャーリング・クロス街84番地」。アンソニー・ホプキンズと故アン・バンクロフト主演の映画は涙なくしては見られません。