10月22日『長恨歌』ティーチ・イン

fai22005-10-23


ゲスト;關錦鵬、鄭秀文、胡軍

ティーチ・インは観客からの質問にゲストが答える形で行われました。時間にして12分くらい。
参加できなかった映画や家輝さんファンの皆さまのために、ここにその一問一答をほぼ完全に書き記します。(聞いたとおりの記憶なので、文脈その他の問題はお許しください)


質問者A:とても素晴らしい映画で感動しています。最初からいきなりですが、胡軍さんでよろしいでしょうか?(会場笑)私はとてもあなたのファンで、あなたが舞台の勉強もなさった方だと知っています、ぜひとも舞台の公演も拝見したいと思っています。ちなみに日本には素晴らしい舞台演出家の蜷川幸雄という人がいて・・・(・・・と、なんとなく的を得ない質問になってきたところに、司会者からの「時間が短いので映画に関する質問をお願いします」の一言。
ちなみに日本の映画に出るご予定はありますか?

胡軍:もし機会があれば、またいい脚本があればやってみたいと思います。中国の役者&日本の役者、中国の監督&日本の役者という組み合わせもいいと思います。

司会者:胡軍さん、今回は一人の少女を愛して、そして一人の大人の女性にして、しかも最後はふってしまうという役ですが、今回はどういうふうにこの役柄を演じられましたか?

胡軍:とても重要な役柄だと思っています。(笑)実は私は最初ベニスでこの作品を見させていただきました。李主任という人は、王蒅瑤にとって最初の男性であり、最後の男性であったと思います。

質問者B:ステキな映画をありがとうございました。私はサミー・チェンさんのファンです。今日ここに来られなかったファンの方からもみんな応援しています、というメッセージをあずかって来ました。この映画でサミーさんが演じた役から撮影が終ってもなかなか抜けきれなかったと聞いていますが、この役に対する思い入れや、大変だったことを教えてください。

鄭秀文:今思い返すと、この役は私にとって本当に大事な捨て難い役でした。実際に撮影期間も4ヵ月半という長い時間がかかりました。一緒に撮っているスタッフや仲間ともとてもいい関係が生まれたので、個人的にもこの役から抜け出すのが大変でしたが、今はもう抜けました。大丈夫です。今後また同じような映画の役柄がきたときは、もう経験があるので、もっと簡単に抜け出せるように思えます。そういうことに関しては、先輩の胡軍さんにいろいろ聞きたいと思います。

質問者C:私はスタンリー・クワン監督の大ファンでこの映画の企画が上がった時からとても楽しみしていたので、今日見られてとても感動しています。お答えにくい質問かもしれませんが、この映画が先月べネチア国際映画祭に出された時、直前に中国国家電影局の指導でカットになったシーンがあるという報道を拝見しました。この報道は事実ですか?もし事実ならカットされたのはどういうシーンですか?そういう指導があった結果に関して、また検閲制度について、監督はどのようにお考えですか?

關錦鵬:まず、『長恨歌』は合作映画です。ですので、審査を受けるという過程は必ず通らなければなりません。10年前に同じ映画を撮るとしたらおそらく許されなかったでしょう。今、この映画を撮ることができたというだけで、中国映画の審査がすでにかなり開放的になってきていると感じています。確かに一部カットしろと言われました。文化大革命の際に、紅衛兵が家の中を荒らすシーンです。文化大革命というテーマは中国の映画においてやはりまだまだ敏感なテーマです。それで指導に従ってカットしました。個人的な感じとしては、この年代のハイライトのシーンが少し減ってしまったと思います。しかし、映画全体には特に損失はないと思います。もともと原作の小説の中には文化大革命の部分は空白なのです。映画の中で文化大革命の情景や雰囲気などを撮れたというだけでもかなり好いことだと思っています。全然答えにくい質問ではありませんので、何でも聞いてください。(日本語で)アリガトウ!

そして、フォトセッションとなりました。