「新傾城之戀2005」序幕〜第一幕 第一場

fai22005-09-21

 「新傾城之戀2005」。まず序幕は、劉雅麗の「死生契闊」の歌唱から始まります。歌い終わると彼女は舞台中央に置いた長椅子から覆った白布をするすると引き、舞台も明るくなり、さあ、お芝居の幕開けです。

場面は1940年ころ、上海の白家のシーンから始まります。白家の老太(陳麗卿)、三爺(孫力民)、三奶(秦可凡)、四爺(潘燦良)、四奶(彭杏英)、流蘇の妹の七妹(洪迎喜)、四爺の娘たちの金蝉(陳煦莉)と金枝(黄慧慈)、白家の孫息子の小毛頭(劉守正)ら、白家全員が勢ぞろいの中、一人面持ちの暗い白流蘇(蘇玉華)。白家の人々の背後には、これからの物語の展開を暗示するように、范柳原(梁家輝)が静かに現れ、さっと消えていきます。


 第一幕、第一場は白家のシーンから。胡弓の音が静かに流れる中、部屋には麻雀卓と長椅子。老太と四奶、小毛頭が麻雀卓のそばに坐り、流蘇と七妹は並んで刺繍をしている。そこへ仲人の徐夫人からの電話で、流蘇の別れた夫が肺炎で亡くなったと知らされる。驚く家族の中、そ知らぬふりの流蘇。三爺が流蘇に葬儀に参列するよう説くが、流蘇は相手にしない。次第に二人は言い合いになり、四奶もいやみに荷担して、流蘇は四爺に救いを求めるが彼は胡弓を弾いているだけで話にならず、今度は老太を見るが、それも慰めにはならず、怒ってその場を走り去る。そこへ金蝉と金枝が走り来て、徐夫人の来訪を告げる。徐夫人の登場。彼女は七妹の見合いの話を持ってやってきたのだ。家族中の明るい笑いの中、嬉しさを隠し切れない七妹。