「新傾城之戀2005」 梗概

fai22005-09-19

 広東話劇団の舞台「新傾城之戀2005」は、張愛玲の小説「傾城之恋」の物語展開とほとんど同じです。ラストシーンだけは少し違いますが、あらましはほぼ一緒で、許鞍華導演、周潤發・繆騫人主演の同名映画「傾城の恋」とも内容はほぼ同じです。原作小説もショーブラの映画も日本語訳のものがすでにあり、私もずいぶん以前に見たり読んだりしたことがありました。

 今日はまず、物語のあらすじをお話します。

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1940年代初めの上海。28歳の白流蘇は、嫁ぎ先から離婚後、実家に身を寄せている。今では落ちぶれているが名家のあとを継いでいる兄や嫂などの家人から彼女は冷たい嘲笑やいやみを浴びせられる毎日で、なんとか早くこんなところから脱出したいと渇望している。

徐夫人の仲人で、白家の流蘇の妹と、海外帰りのプレイボーイ范柳原の見合いが按排されるが、白家総動員で出かけた出会いの席で、范柳原は妹ではなく白流蘇を見初める。彼は徐夫人に頼んで、流蘇を香港の彼のもとへ呼び寄せる手立てをとる。流蘇はあらゆる陰口を無視して、流原のその誘いを受け香港に向かう。

香港のリパルスベイホテルは、范柳原と白流蘇との恋の駆け引きの場所となる。二人は次第に睦まじい間柄になるが、しかし、プレイボーイの柳原は流蘇だけでなくほかの女性にも同じように優しく睦まじい。流蘇はそれが耐えられない。

このとき、流蘇は、この恋の綱引きを長引かせれば、自分は全てを失うかもしれないと考え、ひとり上海に帰ることを決意する。柳原は彼女の不在を長く耐えることができず、すぐに上海に電報を送り、流蘇を香港に呼び戻した上、彼女に「家」を与える。しかし彼女は依然として結婚という社会的地位を得たのではなかった。

1941年12月初め、香港陥落の前夜、柳原は流蘇のもとを離れ、仕事でイギリスへ向かうことになる。ひとたび家を離れた柳原だったが、戦火の銃砲響く中、家に駆け戻る。そこには彼の帰りを待つ流蘇がいた。二人は自分たちが生きていく上でのお互いの大切さに気づき、柳原はついに流蘇にプロポーズをする。そして二人は戦争の終結するのを待って正式に結婚の届を出そうと誓い合う。
それから数十年の後、上海の白家では・・・・・


 写真は2場あった9月11日、中間休憩中の家輝さん。大変にお疲れの様子にもかかわらず、ファンサービスを忘れない本当に良い人です。