「美しい夜、残酷な朝」
「美しい夜、残酷な朝」の日本公開バージョンは、「餃子」〜「Box」〜「Cut」の順番でした。「餃子」ホラー3本立てのオープニングというのは、日本での上映の場合、いかにも妥当な線ですね。劇場にいらっしゃっていたほとんどの方がやはり韓国版お目当てっぽかったようです。ちょっと残念なのは、パンフレッドに家輝さんのお姿が全く無かったこと・・・・。仕方ないとはいえ、全面ビョンホンさんでした・・・。
3本通して見て思うのは同じアジアでも「恐怖」を抱く対象がそれぞれお国柄があるな、ということ。香港オリジナル版「餃子」は、数年前からの美容や痩身ブームを皮肉って、陳果独特のキモさはあるけれど、なかなか面白い話で、私は結構好きです。でも、やはり、「香港人肉饅頭」のお国柄だ、「食」は恐怖にさえも通ズ・・・・（笑）。日本版は「奇形」「暗閉」「怨念」という江戸川乱歩や横溝正史のころからずっとある世界。韓国版は「復讐」。ぜひ、３つの恐怖を体験してみてください。
「餃子」はオリジナルのストーリーとはかなり違っているけれど、話はうまくまとまっていました。オリジナル版では、李先生（梁家輝飾）の出番がもっと多く、ラストは明らかに違います。バイ・リンももっと活躍（？）しています。
