「ストライキする親」家輝のエッセイより

家長将軍、家輝さまの昨日のエッセイでございます。さて、今回の「親たるもの、ウンヌン・・・・!」も私的に妙にツボでごじゃりました(笑)。きっと、家輝さまは大変ごリッパなお父様であらしゃりますゆえ、世間の馬鹿な親が許せないのでございましょうなあ・・・おっしゃりようは、いかにも、ごもっともでございます。ははあ〜〜(平伏)

*****
ストライキする親」
アメリカ、フロリダ州に住む今年17歳のベンジャミンと12歳のキャサリンに厄介なことが起こった。
数日前、彼らが学校から帰宅したとき、家の前にたくさんの報道陣や近所の物好きや野次馬が集まっているのを発見した。自分の両親は家にいない。もう少し正確にいうならば、両親は家の前にテントを張ってそこに引越し、入浴とトイレ以外には家に帰らない。

彼らは草地に看板を掲げ、そこには「父母ストライキ」「協力と尊重を勝ち取ろう」と大きく書かれている。この子供たちは彼らが望もうが望むまいが関係なく、全米で、おそらく全世界で最初に両親のストライキに遭った人となった。

バーナード夫妻が言うには、「もう堪忍袋の緒が切れてこれ以上は我慢できず、ストライキに入った。もし息子と娘が悪いところを改めず、家事を手伝わず、父母を尊重しないならば、もう二度と食事は作らない、部屋は片付けない、送り迎えもしない」ということだ。一体この兄妹二人は冷蔵庫の保存食品を使い尽くす前に譲歩できるかどうか、しばらくまだわからない。しかし、この家庭の家族関係はすでに崩壊し、二度と昔のようには戻らないのは確実だ。

親たるものは、皆きっと愚痴を言ったことがある。これは、少しの賃金もなく、休みもなく、定年もなく、辞職もできない職業だ。しかしながら、父母ストライキが有効かどうかについて、筆者は楽観を表わさない。もし理性の方面から分析すると、父母ストライキは前述の障害がある。本当に実行が難しい。もし感性だけを持っていうならば、このようなやり方で子供たちを感動させて改めさせることができるならば、人間の善良な部分を過大評価しすぎではないか。

ストライキはただ力ずくで相手が従うように迫り、譲歩側が納得することはおそらくまずないだろう。父母側だけの訴えを聞くと、彼らは子供たちに対し、色々なやり方で手を尽くし、もう策は使い果たしたが、石頭の子供たちをうなずかせるすべがない。よって、しかなくこの下手な策に出た。しかしながら、彼らは思ったことがあっただろうか。<事が発覚した後、子供たちが受ける社会の圧力と同輩たちの嘲笑はおそらく彼らを別の極端へ追い込むだろう。そのときになってまた「子供のストライキ」のニュースが出現するかもしれない>ということを。

父母はストライキが全く意味がないことを明らかに知っている(あるいは知らない)にもかかわらず、感情的にやってしまった。こんな親がいるからこそ、そんな子供がいるのだ、と言ってもいいだろう!