『A−1頭條』

fai22004-12-05

今日は師走に入ったというのに、日中ぽかぽか陽気だった。もう家の中のほうが外気よりかなり暖かい季節なのに、今日だけは外のほうが暖かかった。テレビのニュースでは街頭にデコレーションされたクリスマスツリーの横を半そでの人たちが行き交っていて、まるで香港の風景みたいだった。

DVDで『A−1頭條』を見た。タイトルの「A−1頭條」とは新聞の第一面、ヘッドラインニュースのこと。新聞社の記者、玲(李心潔)がBFピーターと別れた直後、彼は車の事故で死ぬ。彼女は、元刑警で今はノミヤをやっている飛(黄秋生)と馬仔(エリック・コ)とひょんなことから知り合い、飛の言葉によってピーターの事故死に不信を強める。その頃彼女の上司で総編集長の曾達時(梁家輝)が奇妙な行動をとり始める。玲に片思いしているカメラマンの基仔(陳冠希)も彼女に協力して、4人は事故の真相を探り始める。調査に従ってこの事件は大富豪の息子の愛人の死と何らかの関係があることに彼らは気づくが、彼らの新聞社はすでにその大富豪によって買収されていた・・・。さて明日のヘッドラインニュースには何が登場するのか?曾達時は言論の自由を貫くのか?
中盤まではかなり面白かった。家輝演じる総編は、果たして善人か?悪人か?ドキドキしながら見た。結果はちょっとあっさりしすぎて気が抜けたが、彼の役はめちゃくちゃかっこよかった。書類の山に囲まれた狭い執務机で記事をカキカキしているダーリンの姿は本物の記者、切れ者キャップみたいだ。髪型も服装も今年出演の映画のなかでベストドレッサー賞に認定しましょう!いや〜まことに非常有型!!それに友情出演というからチョイ出かと思っていたら、重要な役どころで出演場面もかなり多かった。これは家輝さまファンには超お薦め作品です!

この映画の別の意味でのツボは、アンジェリカ・リーにヒョコヒョコついて回るエジ。香港の映画館で見ていたら、絶対ここで笑いがおこるな、ってとこが数ヶ所あり。でもなんかどこかでこんなヤツ見た覚えがあるな〜と思っていたら、思い出した。『公元2000』のダニエル・ウーだ。あのパソコン青年と通じるトンマな間がおかしい。そうか、それもそのはず。監督は両作とも陳嘉上(ゴードン・チェン)。