「犬の十戎」 (家輝エッセイより)

10月初旬の家輝の随筆に犬ネタがありました。『犬の十戒』は確かに日本のネットでもみたことがあります。愛犬家の彼は、この十戒にいたくいたく感じ入ったようで、下記のような記事になりました。

〔これは、ある日本のペットショップに掲げられている『犬の十戒』というものなのだが、日本語に通じたある人が中国語に訳したものが、インターネット上で見られる。店の主人は商売のために掲げているのではないようだ。犬を飼う身としては、大変感動したのでここに紹介しよう。心から犬を飼っているご同輩の方々に読んでみて欲しいし、特にこれからペットとして犬を飼おうとしている皆さんにはぜひ読んで欲しい。私は日本語が解らないので原文と照らし合わせるわけにはいかないが、中文版を少し手直ししてみた。このようなことをしたのは、純粋にもっと意味が通じやすいようにしたいからで、決して人さまの翻訳にケチをつけているわけではない。

1.私の一生は 10〜15年くらいしかありません。 ほんのわずかな時間でも あなたと離れていることは辛いのです。私のことを飼う前に どうかそのことを考えてください。

2.私が「あなたが私に望んでいること」を理解できるようになるまで 時間が必要です。

3.私を信頼してください……それだけで私は幸せです。

4.私を長時間しかったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。でも……私には あなただけしかいないのです。

5.時には私に 話しかけて下さい。たとえ あなたの言葉そのものはわからなくても、私に話しかけているあなたの声で、理解しています。

6.あなたが私のことをどんなふうに扱っているのか 気づいて下さい。私はそのことを、決して忘れません。

7.私を叩く前に思い出してください。私には あなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど、私は あなたを噛まないようにしているということを。

8.私のことを「言うことをきかない」、「がんこだ」、「怠け者」だとしかる前に私がそうなる原因が何かないかと あなた自身考えてみて下さい。適切な食餌をあげなかったのでは?日中 太陽が照りつけている外に 長時間放置していたのかも?心臓が年をとるにつれて弱ってはいないだろうか?などと。

9.私が年をとっても どうか世話をしてください。あなたも同じように年をとるのです。

10.最後の旅立ちの時には、そばにいて私を見送ってください。「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて・・言わないでほしいのです。あなたがそばにいてくれるだけで、私にはどんなことでも 安らかに受け入れられます。そして……どうか忘れないで下さい。 私があなたを愛していることを。〕

きっと「盲導犬クイール」の香港吹き替えをしたころも、感動しながらお仕事なさっていたのでしょう。まことに感受性のこまやかな方でいらっしゃいますね。

いやあ・・・私も感じ入りますわ。犬はもちろん、・・・この十戒、スターとファンの関係にもいえてないでしょうか??(笑)