観劇いろいろ

fai22009-09-15

 JCBカードの枠で帝国劇場で上演中の『DREAM BOYS』のチケットが奇跡的に取れたので見に行った。前年の時の上演に比べて、ますます見ごたえがある素晴らしい舞台だった。座長のカメちゃんは、もう言うことなしにお見事!ある意味、シルクドソレイユよりすごいかも。今回は歌が上手な手越くんと渋谷すばるくんが共演だったので、以前より歌唱が増えて、とてもメリハリがあった。ドリボの魅力は、お芝居の後の宝塚さながらのショ−・タイム。KAT-TUNはじめ、NEWS、テゴマス、関ジャニ∞の曲のメロディー、真琴つばささんと峰さを理さんが『青春アミーゴ』をカメちゃんと歌ったのは最高だった。それにしても、宝塚とジャニーズの合体って、スゴイ威力だわ。昔、香港映画ヲタのネタに惹かれて買った『妄想天国』って本があって、面白く読んだけど、その中のヲタ分野として、ヅカファンとジャニファンも取り上げられていた。この2大分野が競合しているのだから、チケットなんてそうそう取れたもんじゃない。あーあ、でも、もう一度見たいなあ。

 友人に誘われて米倉利紀主演の舞台を見に行った。ロートレックがパリのダンスホールで絵を描いていた時代のお話。芸術家@パリというテーマはなかなかそそられたものの、長丁場の舞台に少し辟易。このところ、腰痛が酷く、じっと座っているのは映画1本ぶんが限度。この腰痛をおしてでも、見たい!と思わせてくれる作品や、スターにめぐり合いたい・・・。

 12日、午後便だったのでなにか映画を見ようと、西新宿の金券ショップにチケットを探しに行く。すると、ちょうど当日ミラノ座で『TAJOMARU』の初日舞台挨拶があり、そのチケットが格安で置かれているのを発見。全編見たら、飛行機に乗り遅れそうだったので、残念だけど、大体時間を決めて映画館を退場することに。でも、ナマ小栗旬ショーケンはなかなか見られるものじゃないから、ラッキーなチケットがあったものだ。西新宿の青梅街道の大ガードにつながる街路にはたくさんの金券ショップが並び、映画のチケットだけでなく試写状などの掘り出し物も良く出ている。(でも、どの店を見ても、ドリボのチケットは1枚もなかった・・・)

 さて、『TAJOMARU』。芥川龍之介の小説『藪の中』を母体に、黒澤明監督の『羅生門』で三船敏郎が演じた多襄丸を今作では松方弘樹小栗旬が演じる。監督は福山市出身の中野裕之。撮影も大方、広島でのロケだったらしい。足利義政の時代、室町時代末期を舞台に、代々管領職を担う名家畠山家の次男直光を小栗が演じる。直光の許嫁で、その後、波乱の基となる大納言家の阿古姫に柴本幸。跡取りの兄信綱に池内博之、 また幼少の折、畠山家に盗みに入った際、少年の直光がかばい、名づけて召抱えた桜丸(田中圭)らが登場し、政略、野心、愛憎の物語を織り成す。
私はちょうど直光多襄丸が所司代本田博太郎)に詮議されている場面で席を立たなければならなかった・・。原作でもそうですが、姫の態度や言葉には多襄丸ならずとも度肝を抜かれます。柴本幸はそういう姫にうってつけ。あの目力はすごい。美しくも冷徹。もしかしたら、この女優さんこそ、ハリウッドや香港映画の大作でも、和の女をビシーッと演じられるのでは!?そういうオーラがあります。内容的には大きな変化はないと思うものの、やはりもう一度、見納めねばならぬのう。って感じです。
そうそう、東京ではまた御礼舞台挨拶があるそうです。福岡でもきっとある?

ニュース|映画「TAJOMARU」オフィシャルブログ