『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

fai22008-03-26

  ウォン・カーウァイ監督、ダリウス・コンジ撮影。主演は今回映画初主演のジャズ歌手ノラ・ジョーンズジュード・ロウナタリー・ポートマンなどハリウッド俳優が出演。

恋人に捨てられたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、彼がよく行くカフェへやってくる。カフェの店長ジェレミージュード・ロウ)は傷ついたエリザベスを優しく慰め、夜更けのカフェで二人は、なぜかいつも売れ残るというブルーベリー・パイを食べる。しばらくそんな日が続いたが、ある日突然、エリザベスは旅に出る。どうしても恋人を忘れることができず、彼女は傷心のまま、あてのない旅へとニューヨークをあとにしたのだった。旅の途中、メンフィスのカフェで働くエリザベスは、アルコール中毒の元警官とその別れた妻と出会う。また、ニューヨークから遠く離れたネバダのカフェでは、人を信じないという美しい女ギャンブラーと出会う。彼らとの出会いのなかで、人を愛することや信じるということの意味を考えたエリザベスはジェレミーのいるニューヨークへと向かう。そこで待っていたのはジェレミーの優しい笑顔と甘酸っぱいブルーベリー・パイだった。

  ウォン・カーウァイ監督がハリウッドの俳優を使って全編英語で制作した映画と聞いていたが、そこはやはり、あざやかにウォン・カーウァイ色の世界で、誰が演じていてもこの監督の作家性というものは顕著で、むしろ、舞台がニューヨークなどのアメリカというのは彼の作品をより自然なものにしている感じだった。ライ・クーダーの音楽もノラ・ジョーンズ自身が選曲したというサウンドも、当然この映画のストーリーや感性を大いに引き立てていて、1時間半と短い上映時間ながらも、久々にたっぷりと王家衛ワールドに浸った。ストーリーやテーマは、はっきり言って、監督の映画の中で(「今すぐ抱きしめたい」ははずして)、今までで一番と言っていいくらい私にもダイレクトに理解できたので(笑)、もしかしたら、本当の王家衛監督ファンの人には物足りないのかもしれないけれど、私はこういうテイストのお話はとても好きです。特に、エリザベスと美人ギャンブラー(ナタリー・ポートマン)のくだりは、とても良かった。この二人のシーンをもうちょっと見たかったくらいだけど、それは、また別の映画で。


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マイ・ブルーベリー・ナイツ オリジナル・サウンドトラック

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