最近見た映画

fai22008-02-10

 『ラスト・コーション』『歓喜の歌』『陰日向に咲く』。
 『ラスト・コーション』やはり劇場で見たほうがDVDよりよかった(当たり前・・)。劇場上映版もノーカットだったので物語の盛り上がりが途切れなくてよかった。もちろん少々のぼかしはあるが、まあ、これは止む得ないでしょう。アン・リー監督は『グリーン・ディスティニー』のチャン・ツーイーと同じように新人のタン・ウェイを素晴らしく存在感のある女性に映し出している。私は今後この映画のタイトルと共にきっとタン・ウェイが宝石店の2階で見せた悲愴に震える赤い唇と苦渋に満ちた上目遣いのあの表情を鮮烈に思い起こすことになるだろう。
 『歓喜の歌』は久々の小林薫のコメディ。全くふつうに面白く見た。そして由紀さおり率いるコーラス団の歌声に自然に感動。映画の中で、やや無責任で事なかれ主義のサラリーマン小林薫が、一皿の餃子によって誠意というものを自覚し発奮しちゃうのだが、ちょうどこの映画が封切られた頃から世の中が餃子で騒がしくなり、なんとタイムリーな・・・と、妙な感慨にふけるのであった(笑)。
 『陰日向に咲く』は、原作を読んだ時なかなか面白かったし、キャストも素晴らしいので昨日見に行ったが、なんだか、繋がってるという人間関係にもあざとさを感じた上、親子愛コテコテの演出もなんか気色悪く、キャストもみんな素晴らしいのになぜか誰にも感情移入もできず、不完全燃焼のまま見終えた。あーーあ、疲れた・・・。