金枝慾[薛/子]
紫禁城にドップリはまってました。はぁーー、なんか疲れた・・・。まだちょっと抜け出せない・・・（笑）
それにしても、余詩曼はいやな役だった。ＴＶＢでは割とかわいい子ちゃん役が多いと思ってたけど、あの役とは・・・！優美なもの言いで、ライバルの黎姿をイビるシーンはそこはかとなく怖くて、もう、映像を早送りしたくらい厭味あふれる演技だった。健気な官女安茜（張可頤）がいちばん普通に感情移入しやすい役どころではあったが、ある恐ろしい事件の後も、喉もと過ぎればわりと普通に過ごしているのには、やはり後宮とは異常な世界だとつくづく思わせる。物語は、後宮モノなので、当然、内容は、皇帝の寵愛を得るための側室たちのねちっこい競り合いと、その上を行く悪辣な手練に長けた皇后の戦いが主軸。まさに、香港での英語タイトルどおり『War And Beauty』！
でも、男性のメイン人物は、佐藤Ｂ作ばりの皇帝ではなく、側室付きの宮医孫大人（林保怡）で、なかなか彼の哀愁漂う演技はよろしい。もう一人の男性陣主軸、紫禁城の中で役人としてのし上がっていく孔武（陳豪）をめぐる物語もなかなかよかったが、なにぶん陳豪の顔が品のいい羽賀健二に見えて、ちょっと残念だった。
