今クールNO.1ドラマ 

fai22007-03-27

 『ハゲタカ』の最終回、夕べ録画していたのをやっと見ることができたのだけど、かなり、いいラストだった。大森南朋が「鷲津ファンドを立ち上げます」と言った時には、ドラマなんだけど、ブルッときた。鷲津が三浦三島製作所から得た出資金を持って、年季の入った職人、加藤(田中泯)を説得するシーンなどもベタだけどとても感動的。鷲津の腹心、中延(志賀廣太郎)さんには癒されるし、一度は裏切ったかと思った村田(嶋田久作)が帰ってきたのもグッジョブ!って感じで嬉しかった。そして、ラストの記者会見での芝野さんの一言にも三浦三島由香(栗山千晶)じゃなくてもジーーーン。。感動でしびれまくり。このあたりの脚本、めちゃくちゃよかった。ラストも明るくて未来がある終わり方でよかった。

 それにしても、私が感動したり好きなドラマには必ず一つの法則がある。『ハゲタカ』もしかり。仕事に命をかける誠実な男たち。挫折、恨み、信頼、恩義、再起、そして、友情、結束、成功。やはり、人間ドラマの基本は『忠臣蔵』ですね。これに尽きます。日本人はね、絶対、好きなのです。(ま、日本人でなくても、わかる人にはわかるでしょう)しかも『ハゲタカ』にも、赤穂浪士一同の血判連名状よろしく、工場職員の意思確認リストが重要なところでバシッと登場し、素晴らしい様式美に花を添えていて、うっとり。
 それから、これは人様にはあまり関係ないかもだが、もう一つ私的に美味しいエキスは、やはり、記者会見の場など大勢の人の前での告白(爆)。この手の数々の名エンディングは枚挙にいとまない。『ローマの休日』『愛と青春の旅立ち』『ノッティングヒルの恋人』『ビューティフル・マインド』・・・etc。ブラボー!コレ、最高。

 物語の展開もラストもすべてよかったのだけれども。
 実は、なにより良かったのは、二人の主役、鷲津さんと芝野さん。もう、このカップリングにかなりきてしまった(笑)。私が思うくらいだから、コミケとかにこの組み合わせってアリなんではないのでしょうか?こういうのはちがうのかな?どうなんだろう??わくわく。どっちにしても、映画を含めて最近のドラマの中では、一番くっついて欲しかった二人でした。そして、もう一人の遊軍、西野治(松田龍平)との関係もナイス。私の願いがかなって、最終話は、かなり理想的なハッピーな結末だったので、すごく爽快でスッキリした。

 おまけ。
 鷲津さんの一言。「アラン、おまえにはまだ何も見えていない」。アラン、三日天下。ざまあみろ。裏切ったりするからよ。

 って、ことで、私ランキングでは、結果的に『華麗なる一族』を抜いて、今クールNo.1ドラマは『ハゲタカ』に決定しました。記念に、原作本の続編も読みたいと思います。

http://www.nhk.or.jp/hagetaka/

ハゲタカ2(上) (講談社文庫)

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