ケン ソロコンサート@東京

fai22007-02-25

 朱孝天(ケン・チュウ)のライブに行ってきた。国際フォーラムAで2日間。今日は2日目。
 昨日土壇場でチケットをゲットしたわりにはかなりいい席で見られたこともあり、全体的にとても楽しめた。コンサートの内容などは、スー方面のたくさんのブロガーの方たちが語ってくださると思うので、自分の感じたことだけメモっておくと、ケンは相変わらずいいガタイのあんちゃんだった。でかい。黒い。ぬめっとしてる。中国人というよりも超アジアチック。アジアの黒真珠もちょっとほこりにまみれてきたけれど、でも、そのぶん秘宝としての価値は高まってた。
 コンサート自体は、なんか、昔入れあげたグループサウンズの3番手くらいのギター担当(ギター持ってるだけ)のアイドルが、年季が立ってきてピンで再デビューし、近所のライブハウスでソロコンやるっていうから、興味半分と昔のよしみで行ってみたら、これが、なかなか落ち着いたしっくりしたライブで、あらあら、なんだか懐かしい気分にさせてくれるじゃないの〜って感じ。2時間弱のライブを通じてラストの頃には、地味〜にバンド活動していたオッサンのはじめての華やかな舞台を見ているような心持になっていたところに、F4時代の『流星雨』が歌われ、「あぁ、この人ってば、あのF4にいた人なのねぇ」なんて改めて思ったりしたくらい。(笑)

 歌もうまくなっていた感じ。特に高音はとてもきれい。やはりケンの声は最高。MCもわかりやすい英語と日本語も交えて、さすがスーのスポークスマンだっただけあって流暢。その語りで、几帳面に1曲1曲丁寧に紹介して歌い始める。生来、生真面目なタイプなのだな。
 選曲はバンド命のケンらしく、「ボクの音楽人生はビートルズとともに」と好きな楽曲の方向性に自分のアイデンティテイを発揮させていた。コンサート全体を包む回顧的でしっとりした雰囲気を盛り立てるのに一役買う「親友ジャッキーの死を悼む」というストーリーにもケンはきっちり入魂していた。(ちなみに、私はこのジャッキーの話は初めて聞いた)ケンは弾けてぶっ飛ぶキャラっていうよりは、どっちかというとちょっと淋しげな苦労人気質。だから同情を引く話題や演出のほうが似合うだろうと、もしかしたら自他共に思っているのかも。映画やドラマの役も全部そういうタイプだし。と、ちょっとうがった目で見てしまう私はもう心がスレまくっているのかな。
 まあ、それはいいとしても、本当に全体的には、特に卒のない、良いライブでした。いろいろ見聞きしていると、世の中には、歌や演奏がバリバリうまい人や、踊りや演技がすごいパフォーマンスは、本当にもっとたくさんあるけれど、今日の一粒の黒真珠のオリジナリティあふれる舞台は、心からの拍手喝采もの。本当に良くやったね。ケンちゃん。ソロコンサートおめでとう!!これからも頑張って!そして、やっぱり今度は4人揃った舞台が見たい。これは、今回のコンサートを見た人全員がきっと思ったはず。