フールフォアラブ

 香川照之寺島しのぶ甲本雅裕、大谷亮介出演、行定勲演出の『フールフォアラブ』をパルコ劇場で鑑賞。昔、サム・シェパードとキム・ベイシンガーの映画を見たが、その演劇バージョン。実は、映画の内容はすっかり忘れていた。お芝居を見て確かにこういう内容だったとストーリーを思い出した。映画を見た時はかなりの閉塞感というかやるせなさを感じたように覚えている。今日見た舞台は、今をときめく実力派俳優たちの熱演とあり、ほとばしるエネルギーに満ち溢れていた。休憩なしの1時間半。舞台は、アメリカの片田舎のモーテルの一室オンリー、出演者は4人だけ。高校時代からの恋人同士だが実は異母兄弟のエディ(香川)とメイ(寺島)、二人の切実な愛の叫びと、大谷の愛の記憶、中盤から登場する甲本の朴訥としたキャラ。芸達者な演技と計算された演出で一気に見せられた。
 
 話は全く違いますが。
 会場がパルコ劇場だったので、久しぶりに渋谷に行ったわけで。
そこで、まるでおのぼりさんみたいに驚いたのですが、パルコPART1の建物に「歓迎光臨」(しかも簡体字!)の大きな垂れ幕が!!それだけでなく正面玄関他、ガラスの扉すべてにも同じ「歓迎光臨」の文字が!都内のデパートや百貨店で案内板や店内アナウンスに中国語や韓国語が書かれたり流れているのはいまや当たり前のご時勢ではあるが、ここまで派手なもろ中国語のいらっしゃいませ広告を見たのは初めてだった。しかも、パルコ。時代が本当に変わったことを実感した。確かに今は旧正月春節休暇でたくさんの中国人が渋谷に遊びに来て、たっぷりお金を使って帰ってくれることでしょう。それにしても、まじ、たまげた・・・。