江戸東京博物館

 先日、水上バス浜離宮竹芝桟橋〜浅草コースを行ってきたのだが、今日は江戸東京博物館へ。常設展の江戸時代の町の暮らしを味わえる江戸ゾーンや明治の文明開化の町、東京ゾーンのほか、特別展は江戸城築城550年を記念した江戸城展。大型模型のほか、絵巻物、古文書、金箔瓦など多くの展示品で、在りし日の江戸城の姿をしのばせた。特に、本丸御殿や江戸の大火で消失した天守閣をVRで再現した映像はなかなか見ごたえがあった。古文書類はとても綺麗な状態で残っているもので、ペンもコピーもなかった時代の人々が、細い筆で流麗に書き付けた筆致には目を奪われた。特に私的にツボだったのは、諸国の大名が将軍に献上品を贈る時に、その使用法や食し方などをこと細かく絵入りで説明している書状で、もうこれには、舌を巻きました。殿さまに献上された品々は、その物品の珍しさもさることながら、それにこめた配下の者の心遣いというか、気合いがもう半端でなく、いやいや、全くもって感嘆するばかりなりでした。機会があれば、ぜひお出かけください。

江戸東京博物館