フィルメックス、『柔道龍虎榜』2回目

きのうはフィルメックスのシンポジウムを聞きに行った。映画評論家のトニー・レインズ氏が司会、パネリストはプロデューサーのサイモン・フィールド氏、是枝裕和監督、塚本晋也監督、北野武監督、森昌之プロデューサー。パネラーも、聴衆も同時通訳イヤホンをつかって進行された。
テーマは国際映画祭に関して。それぞれの参加者の映画祭に関する思いや意見が聞けたのは興味深かったが、でも、さして新しい発見はなかった。今までにも聞いたか読んだことがあるか、想像のできる程度の内容だった。でも、森昌之氏のお話はたいへん的をついていて論理的でわかりやすかった。個性的な方だし彼の話をもっと聞いてみたかった。北野監督が冴えたいつもの毒舌をちょこっと飛ばしてくれたおかげで居眠りしなくてすんだ。塚本監督もご自分のキャラなのかご愛嬌なのか、話題を盛り上げたり下げたり、けっこう天然で面白かった。司会がネイティブでなかったのも(ここは日本)ちょっと盛り上がりに欠けた原因かも。レインズ氏が飛ばすジョークがほとんど空回り状態・・・寒い。でも、私のようなミーハーだからそう思うだけで、まじめな映画人には大変感銘深く意義のあるシンポだったはずでしょう。・・・追跡調査もしていないし、不明。ま、もともとこの映画祭は、そういう性質(渋く職人気質)のものなのだろうし、それでいいのでしょう。
今日また『柔道龍虎榜』を見た。スクリーンで見るのは香港を含めて3回目。今日は22日に感じてしまったある視点から劇を見たのだが、いやあ、これが、まいった。たまらん〜@@た、たのむよ〜、ぶほほ〜と、もうめちゃくちゃ、私、腐女子してしまった。な、なんて失敬な・・・・。ひとりで三人の若者のその後を妄想して悦にいってしまっただけでなく、kokirenaさんと一緒だったせいか、ルイスの役を仔にした翻版まで妄想して仔がツワモノどもに××を挑みに回るっていう設定に萌え鼻血出そうだった。Kokirenaさま、こんな私をお許しください。ごめんなさいです〜

ああ、そういえば、きのう、朝日ホールのロビーでジョニー・トー監督をお見かけした。そのとき私は久し振りにお会いしたある知人とロビーでおしゃべりしていた。他に人はほとんどいなかったので、その方が『あ、いまならお話しかけてサインとかいただけるのでは?』と言ってくださったのだけど、サインって言っても残念ながら何にも準備していなかったし、お話しかけるといっても、ちょっとなんて言っていいのかもわからないし、そんな勇気もなかった。ただあの大きなお背中をお見送りしただけだったのだが、しかし、今になってちょっと後悔している。それは、『柔道龍虎榜』今日もまた見たのに、それでもなおいまだに、どっちなんだかはっきり確信できないことがあって、ああ、あの時、できれば監督に聞いてみればよかった〜。なかなかないチャンスだったのに、残念〜。なんて、あとの映画祭り。