『スプリング・フィーバー』

fai22011-02-12

ロウ・イエ監督の話題作『スプリング・フィーバー』、やっと見ることができた。

シーンは結構過激な描写も多かったが、かえって潔いよいし、たくさんの言葉をもってするより登場人物の気持ちに近づける気がする。人に恋し、愛しいと思い、執着する気持ちは男も女も同じ。そして、別れも。
あの、春風の中を漂う・・・という詩とかぶって、南京の町を彷徨う男の雰囲気がとてもけだるく切なく、ああ、恋って・・・・、と、素直に感動する佳い作品だった。

以前、東京国際映画祭で『春風沈酔の夜』というタイトルで上映されたとき、なにやらそのタイトルがものすごく好浪漫〜な妖気をかもし出していて、かなり気になってはいたのだが、都合悪く見られなかったので、今回やっと地元で鑑賞。私が見た大分市府内のシネマ5は、松山で言うとルナティック、名古屋だとシネマスコーレ、広島だとサロンシネマ、福島でいうとフォーラムあたりの映画館。(福岡だとKBCシネマかシネ・リーブルかな)
映画館の入り口がなかなか気がつかないところにあるので、今まで行ったことなかったけれど、地元のお友達のおかげで初めて行けました。シネマ5は今住んでいる家からも一番近い映画館なので今後はお世話になりそう。来月は『モンガに散る』も上映されるようでぜひまた見に行きたい。

それにしても、『スプリング・フィーバー』のチン・ハオ(秦昊)、チェン・スーチョン(陳思成)、なかなかに魅力的。チンはチャン・チェン(張震)に、チェンはレスリーに結構かぶってしまった。特にチェン・スーチョンがカラオケルームで歌い始めた時など、「わっ、れすり。。」と思わず声に出してしまった・・・!
自殺する青年を演じるウー・ウェイ(呉偉)さんは実際にカミングアウトしている方らしい。

映画『スプリング・フィーバー』公式サイト
「シャワー室でのラブシーンではすごく大きな壁を越えなければならなかった」ふたりの主演男優が語る『スプリング・フィーバー』|新しい中国映画界を担う俳優、チン・ハオとチェン・スーチョンが中国ではタブーとされる同性愛というモチーフに挑んだ... - 骰子の眼 - webDICE