祝!金獅子賞『ラスト・コーション』

fai22007-09-10


 ちょっと留守をしている間にいろいろ映画の話題が。
 まず、第64回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞をアン・リー監督の『ラスト・コーション』(原題;色・戒)が受賞。アン・リー(李安)監督は2年前に『ブロークバック・マウンテン』でやはり金獅子賞を受賞しており、今回で2度目の受賞。昨年『三峡好人』(邦題;長江哀歌)で金獅子賞を受賞したジャ・ジャンクー賈樟柯)監督は、新作『無用』で今度はオリゾンティ部門の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。このところ毎年中華系監督の活躍が目立つが、一部報道では、今回審査委員長が同じく中華系のチャン・イーモウ(張藝謀)監督だからだ、などとの記事もあったが、それは全くのヤッカミでしょう。ちなみに、『ラスト・コーション』には、チン・カーロッ(錢嘉樂)も出演(すごい!!)本当に、公開がゲキ待ち遠しい!


 日本からは、三池崇史監督の『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』や、オリゾンティ部門のオープニング作品として上映された青山真治監督の『サッド ヴァケイション』も出品されていたが、残念ながら受賞はならず。
 ワイドショーで見た『サッド ヴァケイション』主演の石田えりのコメントが大変面白かった。「(ヴェネチア国際映画祭の)赤じゅうたんって意外に短くて、しかも人もいなくてガラガラだったわ」。さすがにカンヌ国際映画祭でレッドカーペットを踏んだ経験もあり、ヘルムート・ニュートンに撮りおろされた女優の発言は歯に衣を着せない。彼女に同意を求められた浅野忠信もタジタジだった(笑)。

http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/index.html

映画『サッド ヴァケイション』・オフィシャルサイト